俳句は難しいものではありません。
特に俳句を鑑賞することは、楽しい俳句もあり、心が豊かになります。
四季折々の名作俳句を鑑賞しながら、人生を楽しみましょう。
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●暑し●季語「三夏」
暑き日を海に入れたり最上川 芭蕉
石も木も眼に光る暑さかな 去来
大空の見事に暮るる暑さ哉 一茶
気に入らぬ髪結直すあつさ哉 荷風
恋しさも暑さもつのれば口開けて 草田男
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●麦秋・麦の秋●季語「初夏」
麦秋は葉書1枚野を流る 誓子
麦秋や若者の髪炎なす 三鬼
麦秋や書架にあまりし文庫本 敦
麦秋の見えざる水の音くもる 七菜子
麦の秋無縁の墓に名をとどめ 多佳子
麦秋や雀いよいよ身のほとり 湘子
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季語「新樹」(初夏)7句
この新樹月光さへも重しとす 青邨
星屑や鬱然として夜の新樹 草城
朝の虹ひとり仰げる新樹かな 波郷
白雲を吹尽したる新樹かな 才麿
かぎりなく夕映かはる新樹かな 桜坡子
わが恋は失せぬ新樹の夜の雨 友二
夕空に新樹の色のそよぎあり けん二
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季語「更衣」(ころもがえ):初夏6句
更衣水にうつりていそぎつつ 多佳子
すずかけもそらもすがしき更衣 波郷
更衣栄えある女すがたかな 信徳
衣更て坐って見てもひとりかな 一茶
冷々と雲に根は無し更衣 水巴
世の憂さのまとふ衣を更へにけり 風生 |
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